昨日2/2、秋葉原通り魔事件に判決が下されました。
2008/6/8に東京の秋葉原で17人を殺傷。罪に問われていた加藤被告。
1、2審で死刑判決が言い渡されていましたが、弁護側は判決不服として最高裁判所に上告、死刑の破棄を求めていました。
しかし、最高裁はこれを退け、死刑判決が揺らぐことはありませんでした。
まあ、当然の結果と言ったところでしょうか。
弁護側は「インターネットの掲示板で嫌がらせを受け、強いストレスを感じ、心神喪失か心神耗弱状態だった」として上告していたわけですが、
いくらなんでもこの人は擁護する気になれませんね、私は。
事件の詳細を知りたい方はこちらもご覧ください。
この秋葉原通り魔事件ですが、多くの方に深い傷と悲しみを残しています。
1人息子の隆裕さんを亡くした川口健さんは、精神的なショックからうつ病となり会社を退社。
さらに、奥さんとの関係も悪くなり、離婚したのだとか・・・
一家の人生が大きく狂ってしまったわけです。
川口さんは、「かなりのものが失われました。わたしも、この事件の被害者だと思っています」とコメントを残しています。
最高裁の法廷に足を運び、その後記者会見を開いた方もいらっしゃいます。
記者会見を行ったのは、湯浅洋さん。
当時タクシー運転手だった湯浅さんは、勤務中に現場を通りかかり、
トラックに跳ねられた人を助けようとしたところ、後ろからダガーナイフで刺されたそうです。
脇腹の傷は横隔膜(肝臓)に達し、意識が4日間戻らなかったとのこと。
一命は取りとめたものの、傷は現在も残ったまま。
湯浅さんは、「被告の目を見て話をしたかった。なぜ、自分とは関係のない人たちを狙ったのか、いまだに理解できない」と振り返っていました。
被告がなぜ事件を起こしたのか?
被告の内面を知りたいと多くの被害者の方々が思っています。
湯浅さんもその一人で、被告との面会を求めて、6通の手紙を書いたそうです。
しかし、面会は一度も実現しなかったそうで、返事は「会えなくて申し訳ありません」という内容の1通のみ。
何故?という気持ちは理解できます。
しかし、犯罪は理不尽なものですし、犯罪を起こさない人には理解できるものではないとも思います。
解ったところで得することは何もないでしょうし、余計に苦しむことになり兼ねません。
どうにか被害者の方々の心の傷を癒せる良い方法はないものでしょうか?
すみません、話を戻します。
湯浅さんは事件を振り返り、「他の被害者のことを考えると、加藤被告が憎い」と話しています。
しかし一方で、「なぜ自分に向かってくる加藤被告に気付かなかったのか。抵抗できれば、被害者は少なくてすんだのではないか」と後悔している様子でした。
また被告に対して、「死刑確定を機にもう一度、人が生きる価値を知り、罪に向き合って反省してもらいたい」と語っていました。
なんというか、居た堪れない気持ちになります・・・
ストレスの多い現代社会。
加藤被告のような犯罪を犯す人が出てきても不思議ではありません。
それ防ぐためには、一人一人が他人を思いやる心を持つことが重要だと私は思います。
ほんの少しだけでも、皆がそう思えるような世の中になってほしいですね。
最後に、
お亡くなりになられた方々のご冥福、
そして被害者・関係者の方々がこの悲惨な事件の痛みから1日も早く立ち直れますよう、
心よりお祈り申し上げます。